イソフラボンの化粧品
イソフラボンは大豆に多く含まれているポリフェノールの一種です。 女性ホルモン「エストロゲン」と同じような働きをして、体がホルモンバランスを保てるよう助けます。
近年イソフラボンを配合した化粧水や乳液、クリームが販売されています。 イソフラボンは外側から皮膚に直接塗布することによっても、美容効果を期待できますので、これらの化粧品によるスキンケアは大変有効です。
メラニン色素の生成を抑制
皮膚の色が濃くなることは、メラニンの働きと関係があります。 強い紫外線を浴びるなどの刺激により、メラニンが過剰に生成、蓄積され、色素沈着を引き起こします。
イソフラボンに含まれる「ゲニステイン」には、メラニン生成促進酵素の一つである「ドーパクロームトートメラーゼ」を抑制する効果があります。
ヒアルロン酸産生を促進
「ヒアルロン酸」はたった1gで水分を6000ml保持できると言われており、保湿力が優れていることはとても有名です。 真皮にもともと存在し、水分をたっぷり含んだスポンジのような構造でお肌の弾力性を支えています。
しかしヒアルロン酸は、老化や紫外線の刺激などにより徐々に減少していきます。 ヒアルロン酸を産生する「線維芽細胞」にイソフラボンを投与すると、ヒアルロン酸を産生する働きを強力にサポートすることが分かっています。 お肌の弾力やハリ・ツヤの鍵である、ヒアルロン酸の産生を促してくれるのです。
アンチエイジング効果
ポリフェノールの一種であるイソフラボンには、抗酸化作用もあります。 呼吸によって体内に取り入れられた酸素のうち約2%が、酸化力が強い活性酸素に変化してしまいます。
活性酸素は身体に必要なものですが、量が増えすぎると細胞にダメージを与えてしまいます。 細胞の老化が早まり、体内のあらゆる組織が衰え、シミ・シワ・たるみ、お肌のトラブルの原因になります。
毎日のケアでイソフラボン配合の化粧品を使用することによって、日々発生する活性酸素の働きを弱めることができます。
ニキビの予防・改善
ニキビを引き起こす原因には色々ありますが、女性ホルモンの乱れもその一つです。 特に女性は月経周期に伴い、女性ホルモンの分泌量が急激に変化します。
排卵から生理までの2週間は「プロゲステロン」の分泌が高まります。 このプロゲステロンは男性ホルモンと似た働きがあり、皮脂を過剰に分泌させ、ニキビの原因となってしまいます。
イソフラボンはもう一つの女性ホルモンのエストロゲンと似たよう構造を持っているため、2つの女性ホルモンのバランスを整えてくれます。