PMSとイソフラボンの効果
イソフラボンは大豆に多く含まれているポリフェノールです。 女性ホルモン「エストロゲン」と同じ化学構造をしているため、体内でエストロゲン様作用をもたらします。 女性ホルモンの分泌のバランスを保つことで、体の健康を維持してくれます。
女性にとって特にうれしい作用として、「PMSの軽減」を挙げることができます。 PMSとは、月経前症候群のことで、頭痛や腰痛、不安やイライラ等を伴います。 イソフラボンを毎日適量摂取することで、PMSの症状を軽減することができます。イソフラボンの理想摂取量目安はこちらのサイトに載っていますので、ぜひご覧ください。
プロスタグランジンの減少
イソフラボンのもたらす作用の一つに、「プロスタグランジン」の減少を挙げることができます。 プロスタグランジンとは、人に痛みを感じさせる物質で、私たちの身体には不可欠な物質です。
プロスタグランジンが体内で分泌されることで、体の異常を発見することができ、適切な処置を施すことができるからです。
また女性の場合、このプロスタグランジンが子宮内膜から分泌されることで、子宮の収縮が促され、不要になった粘膜を血液とともに、体外にスムーズに排出することができます。 月経時には必要な物質なのですが、プロスタグランジンが過剰に分泌されると、頭痛やだるさなどの症状が強くなり、PMSを招いてしまいます。
イソフラボンには、このプロスタグランジンの過剰分泌を抑制する作用があります。 そのためPMSを軽減することができるのです。
セロトニン濃度の上昇
「セロトニン」は神経伝達物質の一つで、人間の感情面に大きな影響を与え、 心の安らぎや落ち着きなどをもたらしてくれます。
「幸せホルモン」とも呼ばれ、このホルモンが不足すると、うつ病や不眠症などを患ってしまいます。 月経前にイライラしたり、抑うつ状態に陥ったりするのは、このセロトニンが不足しているからです。
その大きな原因が、月経前のストレスです。 ストレスを感じるとき、副腎では「コルチゾール」というストレスホルモンが生成されます。
このコルチゾールが脳内で働くセロトニン神経の働きを弱め、セロトニンの分泌を制限してしまうのです。 コルチゾールの生成には「11β―ステロイド脱水素酵素」が必要ですが、イソフラボンはこの酵素の働きをブロックしてくれます。
さらに、若返りホルモンと呼ばれる「DHEA」は、コルチゾールとバランスをとりながら分泌されており、DHEAが増加することで、コルチゾールの分泌を抑制することができます。 イソフラボンはDHEAの産生を促す作用もあるため、同時に、コルチゾールの生成を抑制してくれます。
このようにしてセロトニンの分泌を安定化させ、イライラやうつ状態を軽減することができるのです。